食事のチカラ〜心と体に栄養を〜

栄養療法や食事など食で心身の不調を改善するために役に立つかもしれない情報を発信していくブログです。

トレーニングをする方、栄養療法、糖質制限中の方に読んで欲しい高タンパク食の注意点。

こんにちは。先日テレビで50歳以上になったら筋肉の衰えや認知症、寝たきりなどを防ぐためにタンパク質を摂ることが大事という特集をしていました。また、ダイエットや雑誌を見てもタンパク質の重要性は常識のように言われるようになり、個人的には嬉しいのですが、少し残念に感じる点もあったのでそのことについて書きたいと思います。

まず1つ目、消化吸収に関する問題です。歳を取ったり、栄養不足、肉や魚を食べない生活を続けていたりすると胃腸の機能が低下して胃酸の分泌能力も下がってしまいます。すると、いくら体に良いと言っても食べたくないという気持ちになったり、実際に食べてお腹にもたれてしまったり、少ししか食べられなかったり、仮に問題なく食べられてもうまく吸収されないという問題が起こってしまいます。
対策として
・消化酵素、乳酸菌等で胃腸の状態を少しでも良くする。
・食事の度にレモン水や酢水、酢の物を摂ることで胃酸の分泌を促す。
・少しずつでも動物性のタンパク質を摂るように心がける。(胃散や胃腸の細胞の材料はタンパク質です)
・胃腸を修復する栄養素、ビタミンA、ビタミンD、グルタミン、ビタミンB1(消化液の分泌を促す)、ナイアシン(胃腸障害緩和、皮膚や粘膜の形成)、ビタミンB6(タンパク質代謝の中心を担う)、ビタミンC(コレステロールから胆汁酸を合成するのに不可欠)、ナトリウム(消化液分泌促進)、亜鉛(胃腸の細胞再生)など

2つ目にフードローテーション問題です。これはもうしつこいほどお話しているので説明はいらないかもしれませんね(笑)
確かに鶏肉や鯖缶、豚肉、卵、チーズ色々なタンパク質があり、それぞれテレビで取りあげられるだけの素晴らしい効能があります。しかし、だからといって同じものを毎食、毎日繰り返し食べていれば腸がダメージを受け、リーキーガット症候群になり、更に不調を起こしてしまいます。健康になるために良かれと思って摂った食品で体を壊してしまってはもったいないですよね。事情があり仕方なく同じものを繰り返し食べてしまうという方も少なくないかと思いますが、出来れば1日置きにするか、1回の食べる量を少なくして、他のタンパク質と組み合わせてとるようにするなどしていただければ少しリーキーガットになる可能性は減らせるそうですので心がけて頂きたいです。

3つ目に食べ方の問題です。タンパク質は、前からお話しているように健康な胃腸があっても一度に吸収できる量は限られています。そのため、いかにその1回の吸収力を高めるか、また、一日に何回にも分けていかに多くのタンパク質を摂るかということが大切になります。タンパク質の吸収を高めるには、お酢やレモンなどの酸性の食べ物やビタミンC、ビタミンB6と一緒に摂取する、キャベツや大根などの消化酵素を多く含む食品と一緒に摂取するなどが挙げられます。
また、糖質の過剰や食事の際の食物繊維の過剰も胃酸の分泌を妨げたり、タンパク質の吸収を妨げてしまいますので要注意ですね。

今までお話したことの繰り返しになってしまう点もあったかと思いましたが、タンパク質は本当に大切なのですが、消化吸収ができないという方も多いのが現状です。食事からのタンパク質がうまく吸収できなければ、いくらサプリメントを飲んでも栄養療法はうまく行きませんし、実際に自分もタンパク質をあまり接種していなかった時は血液検査のデータもあまり思わしくありませんでした(汗)

また、吸収されなければ低血糖も起こりやすくなりますし、エネルギーも不足しますし、精神的な面も影響が出て落ち込みやすくなったり、急な不安、イライラに襲われたり、無気力になったり本当に良いことがひとつもありません!
テレビでは単に、大切だから摂りましょうとしか言いませんがこの記事を読んで少しでも多くの方が「どうして自分にはタンパク質が必要なのか」「自分は果たして十分な量を摂れているのか」「消化吸収が上手くできているのか」という点をもう一度考えていただければと思います。
今まで書いていない栄養素についてや食事からはどのように取れば良いかなど質問があれば受け付けていますのでぜひコメントやTwitterなどでご連絡頂ければと思います。
また、しつこいようですがお叱りのコメントも…(汗)

皆さん、タンパク質を上手く摂って体調改善、夏バテしない生活を送りませんか(笑)
今回はこれで失礼させていただきます。
それではまた。

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