食事のチカラ〜心と体に栄養を〜

栄養療法や食事など食で心身の不調を改善するために役に立つかもしれない情報を発信していくブログです。

その野菜の食べ方、実は体に毒かも!?意外と知らない、ヘルシーとは限らない野菜のお話。食べ方で毒にも薬にも…。

こんにちは、今日は野菜のお話です。

突然ですが皆さんは野菜、好きですか?
もちろんこの野菜は好きだけれどこの野菜は嫌いなど種類によるという方や、どんな野菜でも大好きでボウルいっぱいのサラダでも食べてしまうという方、野菜なんかより肉だ!という方などいらっしゃるかと思います。

このブログでも何度かお話ししているかもしれませんが、野菜はビタミンやミネラルが豊富ですし、食物繊維も豊富に含まれているものも多く、様々な種類のものを、できる限り食事に取り入れて欲しいと思います。

特に、現代はどんどん野菜、食物繊維の摂取量が減少しているそうで、その影響もあり腸内環境の悪化、肥満、生活習慣病をはじめとした多くの病気や不調の原因につながっています。

野菜を食べることのメリットは沢山あるのですが大まかに言うと

・食事の最初に食べることで血糖値の急上昇を抑えられる。
・よく噛むことによって食べ過ぎ、肥満防止、ダイエットに効果がある。
・タンパク質や脂質、糖質からは取りにくいビタミン類(特にビタミンCは野菜や果物からの摂取が中心)、ミネラルを補給できる。
・抗酸化物質(ポリフェノール、カロテンなど)や機能性成分が豊富で、病気予防や改善、健康の維持・増進に不可欠。

などがあげられるかと思います。

それだけ大切な野菜なのですが、人によって、また摂り方によって逆に不調になったり、栄養や効果を損なってしまったり、もしかすると今抱えている不調の原因を引き起こしてしまっているかもしれないのです!

良いと言ったり悪いと言ったりどっちなんだと混乱させてしまったらすみません(汗)。

野菜を摂る事自体はもちろん良い事なのですが、その摂り方について、意外と知らない方が多い、ちょっと気をつけていただきたいことがいくつかありますのでそれについてまとめさせて頂こうと思います。

・栄養吸収阻害

上にも書いた通り、食物繊維は全ての栄養素の吸収に影響します。糖質の吸収を抑制してくれるのは良い面ですが、他の脂質やビタミン、ミネラル、タンパク質、アミノ酸等の吸収も抑制されてしまい、栄養不足に繋がる可能性もあります。

・カロリーやエネルギーの不足

噛んで満腹感を出す、ということはつい食べすぎてしまうという方、早食いの方なとには良いことかもしれません。
しかし、痩せすぎの方、疲れやすくエネルギー不足になりやすい方などにとっては悪影響かもしれません。
野菜を先に食べてそれでお腹を満たすということは必然的に他の食品の摂取が減ることになります。疲れやすい方、痩せすぎの方、副腎疲労のある方、一部の低血糖症の方などにとってはかなりの問題になりかねません。
このような方は糖質を控えてタンパク質や脂質からエネルギーを補う必要があったり、場合によってはある程度の糖質も必要になります。しかし、野菜でお腹がいっぱいになり、それらの食品が食べられなくなれば、不調が改善するどころか悪化してしまったり、体力的に辛くなりやすくなるなどの問題が起こるかもしれません。

・根菜類の多量摂取による血糖値への影響
知らない方も多いのですが、野菜は種類によっては血糖値を急激に上げてしまうものもあります。その代表が根菜やでんぷん質の野菜です。具体的には、芋類、人参、大根、かぼちゃ、玉ねぎ、れんこん、ごぼう等ですね。
これらの野菜は糖質が他の野菜より多く、ものによっては主食と同じくらいの糖質を含んでいるものもあります…。それを最初に食べるということはご飯やパンを最初に食べているということと同じですよね(汗)
いくら野菜から食べていると言ってもこういったものを最初に食べていてはダイエットにも、血糖値にも逆効果となってしまいますので気をつけていただければと思います。

・タンパク質やアミノ酸の不足による脳への影響(精神疾患、食欲の暴走、脳機能低下)や筋肉がつきにくくなる、栄養療法が上手くいかないなどの弊害

何度かお話している通り、タンパク質は体の全てを作っている、本当に本当に大切な栄養素です。また、そのタンパク質より吸収しやすいアミノ酸は、栄養療法に取り組んでいる方、エネルギー不足になりやすい方には特に重要です。
野菜を食べてタンパク質があまり食べられなくなってしまえば、当然ホルモン、神経伝達物質、細胞、筋肉など体の維持に関わるあらゆるものが減っていってしまいます。その結果、
・筋トレをしても筋肉がつかない、回復が遅くなる
・脳の神経伝達が上手くいかなくなり、精神的に不安定になったり、イライラ、落ち込みが激しくなったり、ストレスに弱くなったり精神疾患の方は症状が悪化したり治療の妨げになる
・細胞の再生が出来ず、胃腸の粘膜が弱くなる・消化液やホルモンの分泌が低下し栄養素が上手く消化、吸収、利用できなくなる、怪我や病気が治りにくくなるなど
アミノ酸、タンパク質の効果が得にくくなり栄養療法でなかなか効果が出ない
など本当に様々な問題が生じてしまいます。


・脂質、脂溶性ビタミン吸収阻害
脂質や脂溶性ビタミンは他の物質と結びつきやすいとされており、とりわけ食物繊維はそれらと結びつき排出してしまうそうです。脂質は、低血糖症の方や糖質制限をしている方の重要なエネルギー源ですし、脂溶性ビタミン、特にビタミンDは免疫強化、脳機能向上、リーキーガット、アレルギー、骨の維持、血糖値正常化など様々な役割がありますし、ビタミンAも胃腸の粘膜や目の健康に不可欠です。それらの不足も上記同様に様々な弊害の原因になりかねません。

・低血圧、冷え性の悪化
これはとくに生野菜に言えることなのですが、生野菜のサラダを最初に食べることがしばしば推奨されているかと思います。
確かに、生野菜はかさもありお腹にたまりやすいですし、ビタミンCなど加熱で壊れやすい栄養素を摂取するには良いかもしれません。しかし、生野菜は温かいものより体を冷やしますし、生で食べられるものはカリウムという血圧を下げる栄養素が多く、低血圧の方にとっては症状を悪化させてしまうこともあります。

このような問題があげられるかと思います。
もちろんこれら全てが必ず起こるわけではありませんが、もし野菜を食事の最初に食べていて当てはまるものがあるという方がいらっしゃったら、注意していただきたいです。
改善策としては

・タンパク質、脂質の豊富なものを最初に食べる
・温野菜、汁物、火が通った野菜を意識して食べる
・タンパク質や脂質と組み合わされた炒め物や和え物、煮物など(にらたま、ツナ和え、おからの炒り煮、肉野菜炒めなど)などを選ぶ
等が挙げられるかと思います。

いかがでしたか?野菜、食物繊維はもちろんメリットは沢山ありますし、積極的に取り入れて欲しいのですが、少しだけ注意して頂きたいです。
もしも健康のため、自分の体のためにと野菜を食べている方で不調があったり、抱えている疾患が改善しないという方の参考になればと思います。

今回は野菜について書きましたが、食べ方次第でその食べ物の持つメリットが無くなってしまったり、逆に健康を害してしまうのはどんな食べ物でも言えます。
もしも機会があればほかの食べ物についても記事にできればと思います!

それでは今回はこれで失礼します。今回もご閲覧ありがとうございました!

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