食事のチカラ〜心と体に栄養を〜

栄養療法や食事など食で心身の不調を改善するために役に立つかもしれない情報を発信していくブログです。

意外と知らない貧血のための栄養学。鉄のサプリやレバーが効かないという方は実はこんな栄養不足?

こんにちは、りょうです。

意外と知らない、鉄だけではない貧血改善のための栄養シリーズ第3回目です。
貧血になってしまうということ=鉄が不足している!と考えてレバーや血合いなどを食べるようにする方も多いかと思いますが実際にそうして努力して鉄を補給しているのに貧血がなかなか改善しないこともあるのではないでしょうか?
そんな方はもしかすると鉄以外の栄養素が不足しているせいでその症状が改善しないのかもしれませんよということで今までお話してきましたね。
血液を作ったり、血液組織を形成・維持したり、できた血液がきちんと流れたり機能してくれるためには多くの栄養素が必要になります。

今回は前回ご紹介できなかった3つの栄養素について書いていこうと思います!

・タンパク質
・ビタミンC
マグネシウム
の順に書いていきますね。

①タンパク質
これは言うまでもないかもしれませんが、血液成分のほとんどはタンパク質が材料として作られます。その材料がなければ血は作られず、貧血が改善しないのは当然といえば当然とも言えますよね(苦笑)
実際、鉄分を摂っているのになかなかな貧血が改善しない方の多くは特にこのタンパク質不足があるとされ、低糖質高タンパク食によってかなりの効果が出ることも少なくありません。
また、鉄をサプリから摂っている方にこの例は多く、食事が少なかったり、肉や魚をあまり食べないダイエットをしている方、胃腸が弱ってあまりお肉や魚が食べられない方などは注意が必要です。
いつもお伝えしていることですが、タンパク質は体のあらゆる組織、細胞、臓器などの元となり、脂質や糖質のように食べ貯めが出来ません。そのため少量ずつでも毎食、間食(プロテインやチーズやナッツ、卵、ヨーグルト、豆乳、あたりめなど)も利用して積極的に摂取して頂ければと思います。ただし、これも以前お話したフードアレルギーの原因になることもありますので同じものはできる限り繰り返し食べないように心がけた方が無難ですね。

②ビタミンC
抗炎症、抗酸化ビタミンとして知られていて、様々な効果が期待でき、多くの方が最も意識して摂っているビタミンかと思います。ビタミンCは鉄が利用されるのに役立ち、特に非ヘム鉄が吸収されるためには不可欠なビタミンです。
水溶性ビタミンのため短時間で排出されてしまう性質があるのでこちらもこまめに摂取することをお勧めします。また、糖質と同時に摂取すると効果が得にくいとも言われていますのでなるべく糖質の少ない野菜(ブロッコリー、ピーマン、パセリ、パプリカなど)などから摂取すると良いかと思います。調理の際はあまり加熱しすぎたり茹でたりしすぎると変質したり水に溶け出てしまいますのでこちらも注意です!

マグネシウム
最近の記事でかなり頻繁に取り上げていて個人的にかなりお気に入りのミネラルです(笑)
300種類もの酵素の反応に関わっていると言われそれだけに不足により非常に様々な不調、疾患の原因なるとされています。
このマグネシウムですが、鉄の利用に必要なだけではなく、なんと鉄に転換されることで貧血の改善に効果が期待できるそうなのです!(https://www.myonpathylab.jp/orthomolecular_lab/124/
また、貧血と思われる症状でも実際はマグネシウム不足で起こる他の疾患や不調だったということも考えられます(冷え性や肩こり、めまい、動悸など)そのため、貧血の場合でもマグネシウム摂取を試すことは有効かもしれません。
マグネシウムも現代の多くの方に不足していると言われる栄養素の一つで、カルシウムと拮抗して作用します。カルシウム不足と言われることが多いですが、カルシウムが不足している場合マグネシウムはより不足していると考えて良いかと思います。また、カルシウムの過剰摂取によってマグネシウムは不足してしまうことも知られています。気になる方は血液検査などで調べてみることをおすすめします(汗)
一度に大量に摂取するとお腹を下してしまう場合もあります(特にサプリメントの場合)のでこまめに摂る方が良いかと思います!

ここまで貧血時に不足しているかもしれない栄養素についてご紹介させて頂きました。

意外と鉄は知っていてもほかの栄養素も不足していることは知らなかったという方が多いのではないでしょうか?
もしも必死にサプリや食事から鉄を補給しているのに長年貧血に苦しめられているという方は、参考にして鉄以外の栄養にも意識を向けてみても良いかと思います!
自分も以前ひどい貧血に苦しんでいたことがありますので、かなり貧血の辛さは分かるつもりです(汗)

鉄はサプリメントの場合自分はこちらを使っていました!胃にもたれにくく、効果もかなり実感できましたので気になった方はお試しになってみても良いかもしれませんね。https://jp.iherb.com/pr/21st-Century-Slow-Release-Iron-60-Tablets/41313?rcode=GAN9014
少しでもそうした方のお役に立てれば幸いです!
今回はこれで失礼します。ご閲覧ありがとうございました。

鉄を摂っても治らない貧血。実はもっと深刻な栄養不足かも?こんな栄養も試して見ては?というお話

こんにちは、今日もご閲覧ありがとうございます!

先日に引き続き貧血についてのお話です。

貧血になると単に疲れやすくなったり冷えやすくなったり、目眩や立ちくらみがしたりと言うだけではなくもっと多くの深刻な不調の原因になる可能性がありますよ!というお話で、改善のために必要な栄養素は鉄だけではないということもお伝えしたかと思います。そこで挙げた栄養をおさらいしておくと
①鉄
葉酸
③ビタミンB6
ビタミンB12
亜鉛
⑥タンパク質
⑦ビタミンC
ナイアシン
マグネシウム
の9つだったかと思います。

今回はその栄養素一つ一つを解説していこうと思います!

①鉄
貧血と聞いて真っ先に思い浮かべる栄養素かと思います。
とにかく鉄をとれば貧血は改善すると考える方も少なくありませんが、先程もお伝えしたように鉄だけでは改善しにくいですし、鉄には種類があり、ものによってはほとんど吸収されてくれないものもあります!

鉄には動物性食品に豊富な「ヘム鉄」と植物性食品に豊富な「非ヘム鉄」のに種類があります。ヘム鉄の方はレバーや赤身肉、魚の血合いや赤身の魚に豊富に含まれるのですが、こちらは吸収率が10~20%と高く、また吸収が阻害されにくいと言われています。
それに対して非ヘム鉄は、ほうれん草やプルーン、一部のナッツ等に豊富に含まれ、吸収率は2~5%とかなり低いです。
更にお茶に含まれるタンニンという成分や食物繊維により吸収が阻害されやすく更に鉄としての効果を得にくくなってしまいます。更に利用されるためにビタミンCの必要になるという点からも効率としてはあまり良くないかと思います。

そして気をつけていただきたいのが同じ動物性食品でも、貝類や卵に含まれるのは非ヘム鉄であるという点です。
動物性食品でも意外とこの二種類は意外と知らない方も多いので注意していただければと思います!

②③葉酸、ビタミンB6
この2つの栄養素は協力して働くため、できるだけ一緒に摂取する必要があります。この栄養素は造血に関わり、良質な血液を作るのに不可欠という点からも貧血改善に効果が期待できる英よう素です。
こちらは動物性植物性の区別はありませんが、注意点を挙げるとするなら他のビタミンB群と一緒に摂った方が吸収率が上がるという点、ストレスや糖質、アルコールの過剰摂取で消耗しやすい点などでしょうか。

ビタミンB12
こちらも貧血改善にかなりの効果が期待できると言われるビタミンですね。同じくビタミンB群の一つなので他のビタミンB群と合わせて摂ると良いかと思います。タンパク質の吸収や利用に欠かせない栄養素であるという点から、タンパク質から作られる血液成分、赤血球、白血球、血しょうなどの正常な形成と維持という点でも貧血改善に役立つとされているそうですね。
植物性食品には含まれないため、野菜ばかり食べている、肉や魚をほとんど食べないという方は不足しがちなので思い当たる方は、鉄分の補給という面からも肉や魚を意識して摂るように心がけていただければと思います。

亜鉛
こちらもこのブログで注目のミネラルとして何度か取りあげていますね。精神疾患や血糖値、細胞再生まで様々な役割を期待できる栄養素です。貧血に鉄というのはよく知られていますが実は亜鉛欠乏性貧血という貧血も存在し、こちらは血液と言うより赤血球の膜の維持に関わり、亜鉛が不足することでその膜が壊れやすくなり中の成分が漏れ出てしまいやすくなるという状態になるとされています。
亜鉛は不足しやすく、現代のほとんどの人に欠乏症が見られると言われていますのでぜひ積極的に摂取していただければと思います。また、吸収率が30%と低いことに加え、鉄同様食物繊維などによって吸収が阻害されてしまいます。かなり意識をしなければ必要量をまかなうのは難しいですが牡蠣やレバー、高野豆腐、ナッツなど様々な食べ物を上手く取り入れて日々摂取したいですね。

長くなってしまいそうなので一旦ここで切らせていただきます(汗)
残り4つの栄養についてもできる限り早くご紹介したいと思います!

貧血はとにかく鉄をとれば良い!という訳では無いことを知っていただけたなら幸いです…。
今回はこれで失礼します。ご閲覧ありがとうございました!

心も体もボロボロになる…。放っておくと想像以上に危ない。男の人も女の人も、子供も大人も注意な貧血の話

こんにちは、今日もご閲覧ありがとうございます
多くの方、特に女性に多いと言われている貧血。なったことのある方はよくわかるかと思いますが、急に目眩がしたり立ちくらみがしたり、体が冷えやすかったり、肌や髪のトラブルの原因になったり、体調をくずしやすかったり、疲れやすかったり…色々な症状に悩まされ、とても辛いものです。

そんな貧血ですが、実は上にあげたような症状だけでなく、場合によってはもっと深刻な不調の原因になることもあるのです。
今回は貧血の恐ろしさとその改善に効果が期待できる栄養についてご紹介できればと思います。

まずは貧血や鉄不足で起こる主な症状ですが
動悸、めまい、頭痛、肩こり、皮膚や爪や髪、粘膜のトラブル、あざ、歯茎の出血、氷や固いものを食べたくなる、注意力低下、イライラ、抑うつ、食欲不振、喉のつかえ(ヒステリー球や逆流性食道炎と誤審されることも)、寝起きが悪い、むくみ、吐き気、湿疹、顔色が悪い、疲れやすい、便秘や下痢、アザができやすい、神経過敏、パニック障害などの精神疾患、低体温、冷え、傷が治りにくい、耳鳴りなど
(以下小児に置きやすい症状)
アレルギーを起こしやすい、頭痛になりやすい、興奮しやすい、バランスが保てない、姿勢が保てない、運動能力の低下、精神面へのトラブル、学習意欲低下、集中力、注意力がない、多動など
ずらっと並べただけでもこれだけ沢山あります!
鉄不足は、これだけではなく更に様々な不調の原因になる可能性があると言われています。

さて、そんな恐ろしい鉄不足を改善するために必要な栄養素についてですが、とにかく鉄を補給すれば良いと言うわけではありません。
また、鉄の摂り方についても注意しなければならない点が沢山あり、そう簡単に改善できるものでは無いのです(汗)

必要な栄養素については
①鉄
葉酸
③ビタミンB6
ビタミンB12
亜鉛
⑥タンパク質
⑦ビタミンC
ナイアシン
マグネシウム
が主なものかと思います。
これだけ多くの栄養素が必要と思うとそれも恐ろしいですよね。
たかが貧血と侮らず改めてその深刻さについて考える機会になれば幸いです(苦笑)

次回の記事で詳しい栄養の摂り方などについてもお話出来ればと思います!
今回はこれで失礼します。ご閲覧ありがとうございました。