食事のチカラ〜心と体に栄養を〜

栄養療法や食事など食で心身の不調を改善するために役に立つかもしれない情報を発信していくブログです。

明るい家庭は食事から。子供だけじゃない!親にも超重要な栄養素のお話

こんにちは、今回もご閲覧ありがとうございます!

親御さんのための食事、栄養のススメシリーズ最終回(?)です。

今までは糖質をできる限り控えて、タンパク質量を増やす事の大切さとそのメリットについてお話させて頂きました。

糖質、特に白米やうどん、パン、白砂糖などの精製糖質の摂取によって、その代謝にビタミンやミネラルが大量に使われ、脳の働きや精神の安定、疲労回復、他の栄養素の代謝、傷や怪我からの回復に使われる分の栄養が少なくなり、心も体もボロボロになってしまうということ。
そして、タンパク質の摂取を意識して糖質を控えることでそうした栄養素の消耗を抑えられるだけではなく、細胞や肌、髪、体のあちこちの組織や臓器の修復力を高められたり、ビタミンやミネラルをより効率的に利用できるようになり、精神的に穏やかになったり、疲労回復効果が高まり、疲れにくくなったりなど様々な良い効果が期待できるかもしれない!というお話でしたね。

糖質を控えることは、一般的にはダイエットや糖尿病の人などに良いというイメージを持つ方も多いのですが、それ以上に、疲れやすい方や、精神的に不安定になりやすい、イライラしやすい、気分に波があるなど心のお悩みを持っている方にもオススメしたい食事法なのです!

子育て中は何かとバタバタして心も体も疲れやすくなる方も多いそうで、また、子供を産んだ後に気分が落ち込んだりやたらと不安定になってしまういわゆる「産後うつ」になってしまったり、そうでなくても子供の面倒を見ることに疲れてついイライラしたり、気分が滅入ってしまったりということも少なくないかと思います。

そんな時にこそ、食事を見直し、タンパク質を意識して摂取することでそんなお悩みを解決できるかもしれないということなのです。

しかし、糖質を控えてタンパク質を摂ることに加えていくつかの栄養素を意識してとることによって糖質オフによるメリットをさらに高めたり、糖質を控えると辛い…という問題を解決できたりするかもしれないのです。
その栄養素の代表的なものが

・ビタミンB群
亜鉛
・鉄
・ビタミンC
マグネシウム

となります。

まずビタミンB群は
糖質の代謝、タンパク質を体が利用するために不可欠、神経に作用して精神面の安定をはかる、痩せやすい体を作る、疲れにくくなれる、ストレスに対抗する臓器の副腎を始め体の様々な臓器や組織の機能を高めるなど様々な面で効果を発揮してくれるスーパービタミンとも言える存在です。
主に豚肉や大豆製品、レバーや落花生などのナッツに豊富に含まれていますね

亜鉛は、糖の代謝を安定させ、血糖値の乱高下を防ぎ精神面の安定に繋がる、タンパク質の代謝に関与し「お肉やタンパク質を食べると胃がもたれる、あまり沢山食べられない」などのお悩みの解決効果が期待できるなど精神面のメリットに加え、糖質制限をよりスムーズにするという面でもぜひ摂取していただきたい栄養素です!
亜鉛は、牡蠣はもちろん、お肉、特に牛肉や高野豆腐、クルミなどのナッツに特に豊富に含まれています。ただ、吸収率があまり良くないので意識して摂取して頂きたいです。ちなみにビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が上がりますので摂取する際は一緒に摂ることをオススメしたいですね。

鉄は不足することで非常に様々な不調の原因となります。貧血はもちろん、多くの精神疾患、胃腸の不調、疲れやすさ、朝起きられない、眠れないなどの睡眠のお悩み、頭が働かない、集中力や記憶力が落ちた、糖質をうまく代謝できないなどなど…。
何より、タンパク質がエネルギーに変わるために必要な栄養素ですので鉄が不足した状態で糖質を控えてタンパク質をせっせっと摂ってもなかなか効果は現れにくいかもしれません。
そんな時にはやはりお肉やレバー、魚の赤身の部分、血合いなどを意識して摂取して、鉄を補充してみることをオススメします…。何度かお伝えしている通り、植物性のほうれん草やプルーンより動物性の肉やレバーの方が吸収率は格段に高いですのでできる限りそういった食品を摂取していただければと思います。

ビタミンCもタンパク質がエネルギーに変わるために必要となるビタミンです。ビタミンCは体の中で摂取してからあちこちに運ばれる際に使われる「輸送体」というものが糖質と同じため、糖質を摂取している状態ではなかなかその効果が得られないことも多いとされています。
また、抗酸化作用によって細胞を活性化し、脳の働きを保持したり向上させたり、いくつかの論文では精神疾患にも効果が期待できるとされています。
果物に豊富なイメージですが、赤ピーマンや、キャベツ、ブロッコリーなどにも豊富です。できる限りそちらからの摂取の方が糖質も摂らずに済みますし良いかもしれませんね。

マグネシウムも鉄同様様々な面で不調改善に役立つとされるミネラルです。
精神疾患改善、脳機能向上、精神面の安定、うつの改善、胃腸機能の正常化、髪や肌の維持や再生、免疫力向上、糖質、脂質、タンパク質の代謝など、摂取して損することはまずないかと思われる栄養素です(笑)
強いていえばサプリメントでとり過ぎればお腹がゆるくなることがあることですね。
マグネシウムも血糖値の安定、タンパク質の利用、精神面の安定ということでおすすめさせていただきますが、海藻や大豆製品、にがり、アーモンドなどのナッツ、レバー類に豊富に含まれていますので色々な食品から摂取していただければと思います!

いかがでしたか?

子供の食事には気をつけていても自分の食事は…という方は自分の周りでもかなり多く感じられます。
また、そうでなくても子育てをしていてついカッとして子供を怒ってしまう、夫または奥さんに辛く当たってしまう、育児や家事に追われてぐったりしているという方のお話を聞くと食事への意識があまりないという方が多いです…。

確かに子供の面倒を見ながら自分のことも、となると大変なのは当たり前ですし、子供にばかり意識を向けとしまうのも仕方の無いことかもしれません。

でも、その結果として将来子供を傷つけたり悩ませてしまったり、自分が苦しんでいるのを見て、疲れ果てているのを見ていたら子供も辛いのではないでしょうか…。

わかったことを言うようで本当に申し訳ないですしお節介とは思いますが、この記事を読んで少しでも心当たりがあったり、ちょっとでも食事に意識を向けてみようかと思う方の参考になれば幸いです(汗)

長々と失礼しました。他にこんな栄養素はどうなのか?こんな食べ方だけれど…などコメント頂ければお返事させていただきます!

今回もご閲覧ありがとうございました!