食事のチカラ〜心と体に栄養を〜

栄養療法や食事など食で心身の不調を改善するために役に立つかもしれない情報を発信していくブログです。

子供の虐待、子育て中のイライラ、産後うつ、みんな栄養が関係する?お父さんお母さんも食事を大切に!というお話

こんにちは、今日もご閲覧ありがとうございます、
ここ数日、小学生の子供に虐待をして死亡させてしまったある父親、母親に関するニュースが悪い意味で注目されているようですね。

子供は助けを求めていたのに、児童相談所がそれに気がつけなかった、あるいは気が付きながらも無視してしまった、助けられなかった。本当に残念で仕方が無い限りです…。
児童相談所の対応に問題があったということで、そちらにばかり注目が集まっていますが、それ以前の問題として、まず虐待が行われていなければこのようなことにはならなかったのではないでしょうか?
確かに虐待を防げればそれに越したことはないけれど、そう簡単にはいかないというのももっともかと思います。
ただ、もしかするとこういった事件の背景にも普段の食事、その家族それぞれ、特に親御さんの栄養状態が関係していたのではないかとふと思い記事にしてみました。

今回の事件では、子供にイライラしたり、自分の思い通りにならないことに不満が募り結果として虐待をしてしまったと言われています。
イライラしやすい、ちょっとした事で怒ってしまう、精神的に不安定などという状態は栄養不足でも起こることがあります。
特に
・タンパク質
・ビタミンB群
・鉄
マグネシウム
亜鉛
などの栄養素が不足することで脳の機能が低下しこういった症状が起こりやすいとされています。
タンパク質は神経細胞神経伝達物質の材料になったりホルモンの元でもあります。
ビタミンB群は神経機能を正常化する働きがあります
鉄もビタミンB群同様、精神面を安定させる働きがあります。
亜鉛マグネシウムは精神機能はもちろん、血糖値のコントロールにも関わり、血糖値の乱高下による気分の荒れを防ぐ効果があります。

今までも何度かお伝えしたかもしれませんが、こうした栄養素は現代の多くの人が不足していると考えられる栄養素です。
というのも多くの人が、糖質中心の食事、添加物や解毒が必要な食べ物を当たり前のように摂取しているためです
糖質はビタミン類特にビタミンB軍を、添加物や加工食品はミネラルを消耗します。
更に、主食としてご飯やパン、麺をしっかり食べタンパク質の豊富なお肉や魚、卵などを食べられないということになってしまったり、時間が無いからと言ってサンドイッチや丼物、そばやパスタ、ラーメンなどの麺類だけで食事を済ませたり、食事を抜いてしまったりすればタンパク質が不足してしまうだけではなく、血糖値の乱高下も起こりやすくなり、そうしたことでも精神的な不安定さを引き起こしてしまいます。

普通の人が食べているものを食べていても、人によってその影響の表れ方は様々です。直ぐに血糖値に影響があって精神、身体的に不調になってしまう人、なかなか影響が出ないながらも後になって大病を患ったり、酷い不調に見舞われたり、中にはほとんど影響が出ないという人もいるかもしれませんがごく僅かでしょう。

いずれにせよ、今の食事基準では糖質をしっかりとることが当たり前になっていますが、そうした食事が精神的な不安定さを引き起こし、イライラしたり、落ち着かないあまり子供や他の人に当たってしまう、攻撃的や性格になってしまう、ついカッとして衝動的な行動をしてしまうということにつながることも多いのです。

最近、そういった虐待や暴力事件、凶悪的な事件が増えたのももしかすると最近の食生活の変化、糖質偏重の食事、添加物や加工食品の増加が関係しているかもしれませんね…。

それではどんな食事をしたら良いのか、ということについて、見直していただきたいポイントなども含めて次回の記事でまとめたいと思います。
いつも記事を分けて見る手間を増やしてしまうようで申し訳ありません(汗)
宜しければ次回もご閲覧頂けると大変ありがたいです!

今回はこれで失礼します。ご閲覧ありがとうございました!

糖質制限中のエネルギー不足に〇〇〇!敬遠しないで、悪者にされがちなアレがすごく大切!というお話

こんにちは、今日もご閲覧ありがとうございます

前回、糖質制限している方は、糖質を抜くかわりにタンパク質をしっかり摂らないとカロリーや必要な栄養素が補えず不調になったり、空腹感がなかなかなくならなかったりといった問題が起こる可能性があることをお話させて頂きました。

ただ単にタンパク質が不足しているだけであればタンパク質摂取量を増やせば良い!という訳では無いことも知っていただけたかと思います。
特に少食の方、元々糖質を中心の食事をしていた方などにとっては沢山食べられない、食べてもタンパク質上手くエネルギーに変えられないなどなかなか難しいことも多いということもお話しましたね。

今回はそんな方に特にお伝えしたい、また、糖質制限中でも栄養不足、不調、疲労感、痩せすぎなどにならない、健康的に糖質制限をするために最も必要なことをお伝えしたいと思います。
前回の記事を読んだ方や、糖質制限に詳しい方なら薄々お気づきかもしれませんね(苦笑)

それが「良質なあぶらの摂取」です。

糖質、タンパク質がだめならあぶら、ということですが、意外とこのあぶらが摂れなかったり、敬遠してしまったりという方が多いのです。

あぶら=健康に悪い、悪者、というイメージが浸透してしまっているからかもしれませんね…。
でも、実際にはあぶらは糖質制限に欠かせない、強力な味方なのです!

ここまで何度もあぶらあぶらと言ってきましたが、わざわざひらがなで書くのには理由があります。
基本的にあぶらというものは常温で液体のものは油、固体のものは脂というように分類されると言われています。
オリーブオイルや亜麻仁油、ごま油などの主に植物性のものは油、バターやお肉の油、例外ですがココナッツオイルなどの動物性のものは脂と言えますね。

なぜ油をひらがなで書くのかという理由がここにあるのですが、糖質制限で味方になるのは植物性のものだけではなく動物性のものも含めたほぼ全てのあぶらです。

テレビ等では植物性のものは健康によく動物性のものは健康に悪い、魚の油は良いけれど肉の油はダメ!とも言われることもありますが、実はそんなことは無いのです。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、あぶらは1gあたり約9kcalと糖質やたんぱく質と比べて高くそのせいもあって「とりすぎると太る原因になる!」とも言われており、敬遠する方も多いのかもしれません。

しかし、最近になって知られるようになりましたが太る原因というのは血糖値の変動、糖質の摂取量によるところが大きいのです。

実際によく言われることですがあぶらを沢山摂っているはずのフランスやイタリアの方は何故か肥満が少なく健康な方が多いのはあぶら、とりわけ良質なあぶらを摂っているからだそうです!

そう考えるとあぶらが味方ということにも納得していただけるかとも思います。

脂質は糖質のようにエネルギーに変わりやすく、更にタンパク質のようにお腹持ちがよく、代謝される際に消費されるカロリーも少なく痩せすぎの方が糖質制限をする際に必要不可欠とも言え、そして血糖値には影響をほとんど与えない、そんな栄養素なのです。

しかしそんなあぶらですが注意点もあります。

まず一つめがトランス脂肪酸
マーガリンや加工食品、スナック菓子などに使われているあぶらです。腸内環境を悪化させたり、ホルモンバラス、体内の神経伝達物質をかく乱させたり、精神や脳悪影響を与えたり、様々な問題が生じるとして近年問題視されるようになりました。アメリカなどの国では既に規制がされていますが、日本ではまだ規制が軽く、様々な食品に使用されています。
いくらあぶらをとるべき!といってもこうした油には注意が必要です。
そのため、できる限り加工食品、市販の揚げ物、マーガリン、市販の菓子パンやデザートを食べる時、選ぶ時には注意してこのトランス脂肪酸というものが含まれていないか確認するようにしていただければと思います。トランス脂肪酸と書かれていなくても、合成植物油脂、加工油脂などはトランス脂肪酸が含まれている可能性があります。

二つ目があぶらの摂りすぎです。
いくら糖質制限中は血糖値に影響が出ないから太りにくいと言っても過剰に摂ったあぶらはやはり体に蓄積されてしまいます(汗)
また、それだけではなく、少食の方が「エネルギーをとるためにはあぶらをしっかり摂らないといけない!」と考えて突然あぶらを大量に摂取し始めると、消化しきれず胃もたれしたり、腸や他の臓器に問題が起きたり、腸内環境が悪化する危険もあります。
そして何より脂質代謝異常症の方は特に注意が必要です。そのため、脂質異常症の方が糖質制限をする際には必ずかかりつけの医師に相談するようにしてくださいね!

いかがでしたか、自分の糖質制限を見直してみて、タンパク質があまり摂れていない、あぶらを敬遠してしまっていた、ということはありませんか?
ここまでの話から糖質制限で不調にならないための方法をお伝えすると、「油とタンパク質は敬遠しないで摂る」「タンパク質がしっかり摂れない、痩せすぎてしまう、エネルギー不足感があるなどという方は油を意識する」「動物性食品も植物性食品も良い悪いはないのでバランス良く摂る」ということが言えるかと思います。

少し長くなってしまいましたが糖質制限をして不調になったのは糖質を摂取しないためでは無いということを考えていただけたなら幸いです!

今回はこれで失礼します、ご閲覧ありがとうございました、

糖質制限で食べ過ぎてしまう、ご飯がないと満足しないという方へ!こんな食べ方していませんか?糖質を摂る前に見直して欲しいポイント!

こんにちは、今日もご閲覧ありがとうございます!

糖質オフ、糖質制限、だいぶ広まってきましたよね。
特にダイエット目的で取り組んでいる方も多いかと思います。
そのメリットのひとつに、お腹いっぱい食べても血糖値が変動しにく精神面や血管系、血糖値、副腎など様々な面で悪影響が出にくいことがあります。

本やインターネットの情報では「おなかいっぱい食べても痩せられる!」ということも言われるほどです。それだけ糖質、血糖値が体に与える影響は大きいということも言えるのかもしれませんよね。

しかし、糖質制限をしている方の中には「これだけ食べているのになかなかお腹がいっぱいにならず、つい食べすぎてしまう」「糖質や主食を取らないと満足できない」「糖質制限を始めてから何となく活力がわかない、元気がなくなった、エネルギー不足な感覚がある」という方もいらっしゃるかと思います。
そうした方の多くが「やっぱり糖質制限は合わない、糖質は必要なんだ」と考えて再び食事の糖質を今まで通りに戻してしまったり、もっと糖質をとるようになってしまうそうです。

しかし、本当に糖質が必要だからお腹が満たされず、元気がです、エネルギー不足になってしまうのでしょうか?

実はそうではないとしたら…?
もし原因が糖質制限の食事方法にあったら?

上にあげたような状態になってしまう方の多くは自己流で糖質制限食を始めたり、詳しく理解がないまま糖質をとにかく無くせば良いと考えていたり、普通の食事の時の習慣が抜けずカロリーや油を気にしてしまったり、もしくは消化能力が低い傾向にあります。

糖質制限では糖質のかわりに脂質やたんぱく質からエネルギー源を補うことになります。
ここで1つ目の注意です。

糖質を摂らなくなるということはそれだけ他のものからカロリーを取らなければならなくなるのですが、糖質制限=とにかくタンパク質をとる!というイメージの方もいらっしゃいます。
しかし、タンパク質はなかなか消化能力が落ちている方、これまで糖質主体の食事をしてきた方にとってはたくさん取るのは難しいですし、とったとしても、今までは糖質からエネルギーを作り出すことが中心だった状態から、タンパク質からエネルギーを作る状態には簡単に移行できません。
そのため、いくらタンパク質をとってもなかなかお腹が満たされなかったり、エネルギーが作れずにぐったりしたり、不調になってしまうということですね。

また、消化力が落ちている方も必要な量のタンパク質を取れず不調になったりエネルギー不足になってしまいますので注意が必要です。

また、痩せすぎの方も注意が必要です。
というのも、タンパク質と糖質は100g辺りのカロリーは変わらないと言われていますが、タンパク質は代謝してエネルギーを作るために糖質以上にカロリーを必要とします(タンパク質がエネルギーになる際に消費されるカロリーは、摂取カロリーの30%、糖質は6%脂質は4%です)
そのため、タンパク質を食事の中心にしてしまうと、痩せすぎな方、特に少食の方は更にエネルギーを消費してしまい痩せに拍車をかけてしまう危険性もあります。
また、痩せすぎの方は上に書いたタンパク質の代謝が他の方より低下していて、いくら必要なだけのカロリーをタンパク質で補えたとしても、それが上手く利用できないことで不調になったりエネルギー不足になってしまうことも少なくないとされます。

さらに問題なのは、タンパク質も脂質も制限して、野菜中心の食事になってしまうこと、タンパク質を取っていてもそれが植物性のものや魚などばかりになってしまい、肉の摂取量が少なくなってしまうことです。

一般的に肉は体に悪い、肉より魚や植物性タンパク質が良いと思われがちですがそうとは一概に言えないのです。

お肉は他のタンパク質以上にタンパク質量が多いですし、魚や植物性栄養素だけでは補いきれない栄養素、含まれない栄養素も含まれています。
また、カロリーも高くなりますので少食の方、痩せすぎの方にとってかなりお肉の摂取は有効と考えられています。

ここまで糖質制限で食べすぎてしまう、エネルギー不足になる、不調になる原因を食べ方の面から考えてみました。

もう少し別な要因と一体どうやって食べればそうした状態にならないかということについて次回お話したいと思います!

糖質制限をやってみたけど上手くいかなかった、諦めようかと思っている方の少しでもお役に立てれば幸いです…。

今回はこれで失礼します、ご閲覧ありがとうございました!