食事のチカラ〜心と体に栄養を〜

栄養療法や食事など食で心身の不調を改善するために役に立つかもしれない情報を発信していくブログです。

糖質制限で食べ過ぎてしまう、ご飯がないと満足しないという方へ!こんな食べ方していませんか?糖質を摂る前に見直して欲しいポイント!

こんにちは、今日もご閲覧ありがとうございます!

糖質オフ、糖質制限、だいぶ広まってきましたよね。
特にダイエット目的で取り組んでいる方も多いかと思います。
そのメリットのひとつに、お腹いっぱい食べても血糖値が変動しにく精神面や血管系、血糖値、副腎など様々な面で悪影響が出にくいことがあります。

本やインターネットの情報では「おなかいっぱい食べても痩せられる!」ということも言われるほどです。それだけ糖質、血糖値が体に与える影響は大きいということも言えるのかもしれませんよね。

しかし、糖質制限をしている方の中には「これだけ食べているのになかなかお腹がいっぱいにならず、つい食べすぎてしまう」「糖質や主食を取らないと満足できない」「糖質制限を始めてから何となく活力がわかない、元気がなくなった、エネルギー不足な感覚がある」という方もいらっしゃるかと思います。
そうした方の多くが「やっぱり糖質制限は合わない、糖質は必要なんだ」と考えて再び食事の糖質を今まで通りに戻してしまったり、もっと糖質をとるようになってしまうそうです。

しかし、本当に糖質が必要だからお腹が満たされず、元気がです、エネルギー不足になってしまうのでしょうか?

実はそうではないとしたら…?
もし原因が糖質制限の食事方法にあったら?

上にあげたような状態になってしまう方の多くは自己流で糖質制限食を始めたり、詳しく理解がないまま糖質をとにかく無くせば良いと考えていたり、普通の食事の時の習慣が抜けずカロリーや油を気にしてしまったり、もしくは消化能力が低い傾向にあります。

糖質制限では糖質のかわりに脂質やたんぱく質からエネルギー源を補うことになります。
ここで1つ目の注意です。

糖質を摂らなくなるということはそれだけ他のものからカロリーを取らなければならなくなるのですが、糖質制限=とにかくタンパク質をとる!というイメージの方もいらっしゃいます。
しかし、タンパク質はなかなか消化能力が落ちている方、これまで糖質主体の食事をしてきた方にとってはたくさん取るのは難しいですし、とったとしても、今までは糖質からエネルギーを作り出すことが中心だった状態から、タンパク質からエネルギーを作る状態には簡単に移行できません。
そのため、いくらタンパク質をとってもなかなかお腹が満たされなかったり、エネルギーが作れずにぐったりしたり、不調になってしまうということですね。

また、消化力が落ちている方も必要な量のタンパク質を取れず不調になったりエネルギー不足になってしまいますので注意が必要です。

また、痩せすぎの方も注意が必要です。
というのも、タンパク質と糖質は100g辺りのカロリーは変わらないと言われていますが、タンパク質は代謝してエネルギーを作るために糖質以上にカロリーを必要とします(タンパク質がエネルギーになる際に消費されるカロリーは、摂取カロリーの30%、糖質は6%脂質は4%です)
そのため、タンパク質を食事の中心にしてしまうと、痩せすぎな方、特に少食の方は更にエネルギーを消費してしまい痩せに拍車をかけてしまう危険性もあります。
また、痩せすぎの方は上に書いたタンパク質の代謝が他の方より低下していて、いくら必要なだけのカロリーをタンパク質で補えたとしても、それが上手く利用できないことで不調になったりエネルギー不足になってしまうことも少なくないとされます。

さらに問題なのは、タンパク質も脂質も制限して、野菜中心の食事になってしまうこと、タンパク質を取っていてもそれが植物性のものや魚などばかりになってしまい、肉の摂取量が少なくなってしまうことです。

一般的に肉は体に悪い、肉より魚や植物性タンパク質が良いと思われがちですがそうとは一概に言えないのです。

お肉は他のタンパク質以上にタンパク質量が多いですし、魚や植物性栄養素だけでは補いきれない栄養素、含まれない栄養素も含まれています。
また、カロリーも高くなりますので少食の方、痩せすぎの方にとってかなりお肉の摂取は有効と考えられています。

ここまで糖質制限で食べすぎてしまう、エネルギー不足になる、不調になる原因を食べ方の面から考えてみました。

もう少し別な要因と一体どうやって食べればそうした状態にならないかということについて次回お話したいと思います!

糖質制限をやってみたけど上手くいかなかった、諦めようかと思っている方の少しでもお役に立てれば幸いです…。

今回はこれで失礼します、ご閲覧ありがとうございました!